LEE

ファイナル・ファイター/鉄拳英雄のLEEのレビュー・感想・評価

3.7
李連杰初監督作を久々に鑑賞
辛い作品だった


李連杰初めての現代劇ではあるが(とは言っても戦後間も無くが舞台だけど)、ベースはドラゴン怒りの鉄拳のような復讐もの
しかし本作は怒りの鉄拳のような哀愁溢れ色気もあるような作品ではなく、とにかく痛く辛い作品となっている
純朴な青年である李連杰が米兵から嫌がらせを受け大切な人も殺され復讐を決意するという過程がキツすぎて正直見てられない
これは自身で監督しているというのもあって、どうしても主人公と自分を重ねているのではないかと邪推してしまったりもした



アクションはかなり気合が入ったものとなっている
全編通して相手が白人なため、どうしても向こうのテンポ感に合わせている感じがしてしまっているが、それを埋め合わせるため李連杰が画面狭しと動き回ってカバーしている
今まではカンフーvsカンフーの作品にしか出てなかったので、vsボクシングの現代アクションをやるのは中々李連杰としても後の作品をやるに当たって影響を受けたのではないかと思った
そして李連杰が車に轢かれたりとスタントを結構やっているの見もの
アクション監督がツイシャオミンなので李連杰以外のスタントも過激なものばかりで、死んだだろ?!みたいなスタントが沢山ある



ひたすら辛い話が続くが、アクションは光るものがある一本
オススメはしないけど嫌いにはならない作品
LEE

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