ジェットリー初監督、最初の復讐
2010年10月30日 16時19分レビュー
1988年作品、出演、監督リーリンチェイ。劇場未公開作品。
最近今更ながら、初期ジェットリーのブーム到来。遅いぞーという事で、ビデオ屋の貴重価値高いビデオコーナーを凝視してますとありました。ジェットリー初監督作品とありまて、
なぜか劇場未公開?
「なんで?」という率直な疑問。
「きっと、人気絶頂なのに?」なんでスルー。ビデオ発売のレア作品を即鑑賞となりました。
なるほどなぁー、履歴見ますと、「アラハン」のあとに
本作監督、その時なんと「25歳」
前半は、いい感じなんですが、中盤、後半の雑なファイトシーンと変な動機づけ。
全然盛り上がらないファイトシーン。演出もどこか、荒いなーという感じ。
「これは確かに、公開されないわー」と思っちゃいました。
物語は、いきなりの日本との戦争シーン。疲れた帰還兵ジェットリー、戻ると兄弟との再開。そこに占領軍のアメリカとのいざこざ。そして兄貴をめぐる問題に巻き込まれる、ファイナルファイタージェットリー。さてどうなることやら!
いまいちビデオジャッケットから触れ込みは、敵に空手チャンピオン起用みたいな触れ込み。
なんですが、ファイトシーンに至るまでの流れ、格闘シーンのどうでもいい「雨」の演出。濡れて寒そう、そして、なんか、戦いにくそう、、。
若く、ブルースリーみたく「全裸」スタイルでビシバシやりあいますが、かなり敵のアメリカ側もそのチャンピオン以外なんか変な感じ。
脚本が、かなり半端な感じで、、。別に戦争のくだりいらないみたいな、。
しいていうと「復讐」みたいなマイナスな表現が目立ちます。日本をマイナスに描いたり、アメリカ兵を侮辱行為的なシーンも見受けられます。
「スピリット」で魅せたすばらしい「リスペクト」感は、皆無で、ただただ、憎たらしい敵にこれでも食らえ的なはずかしめみたいでかなり残念に思いました。
もちろんそういう感情があるのは判りますが、胸中複雑でなんか、痛い。
ですんで、終盤なぜか工場でファイトシーンもかなり「こく」な仕打ちで終わってしまいます。
まあ「若いジェットリー」のすばらしい「ファニーフェイス」でノーマル坊ちゃんカットが見れるのは、ファン必見。たまにツマブキ君に似てたりします。
ということで、兄弟の復讐物語、敵米兵。
という感じのかなり、こじんまりしたお話で、最初の戦争シーンもいらず、これに懲りたのか、いままで監督作品は、製作にいたっていません。
ですが、ジェットリーのぴちぴちした蹴り、ファイトシーンは、相変わらずすごいです。
人力車のアクション、チェーンを使ったファイト、工場内のなかば強引なファイトもある意味必見。
本作の役名が「ジェット」なんですが、もしかすると
本作から芸名をつけたのかも知れませんね、、どうかな?。
ジェットリー監督作、ファイナルファイターというより、ジェットリーの復讐心がある意味開花した、初監督作品、初復讐作品でありました。
ジェットリーファンは、みつけたら是非!
追伸
ビデオ屋からいまや、VHSが消えかけてるのが、自分としては、かなり
「悲しい文化追放」にみえて、空しいです、、。ラブビデオ!
私は永遠のビデオボーイです。