HK

ジキル博士とハイド氏のHKのレビュー・感想・評価

ジキル博士とハイド氏(1941年製作の映画)
2.5
題材が題材だけに今どき語られることもないが、この映画のバーグマンは凄いのだ。ハイド氏に監禁されて、洟から涎から垂れ流して大泣きする女優魂の炸裂した場面のほか、妄想の中では頭にワインオープナーぶっ刺されるコルクになったり、笑顔を浮かべながらマッパで馬に乗ったりして、一体なにをやってんのか分かっているのだろうか?と思わざるを得ない。この頃はまだハリウッドにやって来たばかりでラナ・ターナーとは役が逆ではないか?とも思うが、それほどキャラが定着していなかったのだろう。政治に無頓着なゆえ、この数年前まで「ハイルヒトラー!」と敬礼していたという。イザベラ・ロッセリーニのオカンだということを痛感する作品でもあるが、映画の出来自体はそれほどでもない。つまんないうえに長い。
HK

HK