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ボストニアン
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『ボストニアン』に投稿された感想・評価

菩薩

菩薩の感想・評価

3.8
ごりっごりの第一波フェミニズム映画、かつ同性愛的要素も含む。熱心な女性解放運動家かつ反結婚主義者でレズビアンのオリーヴ、うら若き美貌と天賦の弁才を持つヴェレナ、進歩的でありながらミソジニーも併せ持つ典型的な「南部の男」であるランサン、三者三様の本音と思惑、思想とが交錯していくメロドラマ。長年孤独に耐えてきたであろうオリーヴはどうしてもヴェレナを手放したくは無いが、彼女を独占しておくのも主義に反する。ヴェレナもオリーヴに惹かれており、世が自分に期待する立ち位置も理解しているが、段々とランサンの魅力にも惹かれてしまい、むしろ愛する男に愛されたいとの欲求に抗えなくなる。ランサンはただ直線的にヴェレナに一直線、フェミストである彼女に眉を潜めながらも己の強い愛の感情の前に全く無力。自分の幸福か、それとも他人の幸福か、そんな複雑な三角関係がアイヴォリーらしい芸術的なタッチの中で描かれていく。他のアイヴォリー作品と比べてもなんら遜色無い作品だと思うが…なぜこれだけ埋もれているのか謎。誰か観てまともなレビュー書いて欲しい。
マグロ

マグロの感想・評価

3.8
主義か愛か。

1870sボストン。
レズビアンで女性の権利活動家のオリーブと親戚の弁護士ランサムは、弁舌の才を持った美しい娘ヴェレナに出会う。
志を同じくするオリーブとヴェレナは互いに愛し合うが、ヴェレナは段々とランサムに惹かれて行く…。

テーマ性はほとんど現代。
紛れもないフェミニズム映画、LGBT映画ではあるが、称揚されるべき主義や使命感と女としての本能的な愛の間で揺れ動く女性をヒロインに据えることで、単なるLGBT映画では及びもつかない重層性がある。

ヴェレナもランサムも魅力的ですが、オリーブが本当に強く、気高くて好きです。
ラストの演説は心に来るものがありました。
Omizu

Omizuの感想・評価

4.0
【第57回アカデミー賞 主演女優賞、衣装デザイン賞ノミネート】
『日の名残り』ジェームズ・アイヴォリーがヘンリー・ジェイムズの同名小説を映画化した作品。全米映画批評家協会賞では主演女優賞(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)を受賞、アカデミー賞では主演女優賞と衣装デザイン賞にノミネートされた。『クルエラ』でアカデミー賞を受賞したジェニー・ビーバンが最初にノミネートされた作品でもある。

配信にもないしソフトもなかなかなく、英語版を買ったところで日本版ソフトを発見、購入した。やはりアイヴォリーはいい。大好きな作家だ。

アイヴォリー自身が同性愛者だということもあり、本作もフェミニズム、同性愛的な趣向が前面に出た作品である。

若く可愛らしいヴェレナ(ヴァネッサ・レッドクレイヴ)を巡って奪い合う女性解放運動の活動家オリーヴ(ジェシカ・タンディ)と弁護士でミソジニストのベイジル(クリストファー・リーヴ)の三角関係を優美に描いている。

ヴァネッサ・レッドグレイヴももちろん素晴らしいけど、ジェシカ・タンディも素晴らしい。『ドライビングMissデイジー』のイメージしかなかったけど、こんなにいい俳優だったのか。『スーパーマン』でお馴染みクリストファー・リーヴも素晴らしい。アイヴォリーは役者を輝かせるのが本当に上手い。

正反対の二人に愛されるヴェレナ、彼女の決断は苦しいものだった。終盤、彼女を探すオリーヴが痛々しい。

しかしそこで終わらないのがすごい。オリーヴは強い。決して自分を曲げたりはしない。フェミニズムや同性愛を否定する映画なのか、と思うのだがそうではない(まあアイヴォリーである以上そんなことは100%ないのだが)。オリーヴは今までできなかったことを自分でやり遂げる。自分に正直に生きることを説いた素晴らしい作品。

優雅なカメラワークに19世紀の美しい美術と衣装、アイヴォリーらしい艶やかさが存分に出ている。『日の名残り』に次いで好きな作品。