爆裂BOX

デビルズ・レジェンドの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

デビルズ・レジェンド(2005年製作の映画)
3.7
40年前、ダムの底に沈む予定の町に入った二人の少年テオとルイス。誰もいないはずの町で人の声を聞いた二人は恐る恐るそこへ向かうと悪魔崇拝の儀式が行われていた!ルイスは逃げ出すがテオは捕まり引き裂かれてしまう…というストーリー。
ダムの底に沈んだ町に封印された悪魔の復活を描いたブライアン・ユズナ監督のホラー。
そして現在、町はダム創設40周年の式典で賑わっていたが、ダム建設を決定した市長の孫娘クララが友人とダム湖で遊んでいると、その中の一人が何かに引きずり込まれるように湖の底に消えてしまう。それ以来奇怪な事件が相次ぎ、町を訪れていたカメラマンのダンは町の秘密を探っていくうちにダムに封印された黒魔術を操る悪魔の使いサラスの存在を知るという内容です。
のっけから子供の頭を引き裂いてトバしてくれますが、そこからは淡々と進んでいき、あまりテンポは良くないです。水死体のゾンビが現れてダムの管理人水に引きずり込んだり、ダム底に沈んでいた町を調査していた警察官がバラバラになったりショッキングなシーン挟まれるのでそれほど飽きる事はないですが。
後半からはラブクラフト的要素もあり、ゾンビもでてきて盛り上がってきます。町の人間も次々狂人になって追い掛けて来たり残虐な事したり、オカルト系の演出があったりと悪魔の仕業なだけにホラー描写はやりたい放題ですね。特に、記念祭が乱交パーティーになるシーンはテンション高くて圧巻です。こういうエログロ描写はユズナの真骨頂でありますね。後、死んだ男を思う女がおもむろに全裸になって湖に入ろうとしたらゾンビになった男が現れて、押し倒されて首噛まれるシーンもユズナらしいですね。
冒頭の子供顎引き裂きに始まり、後半では悪魔の使者サイラスの謎パワーでグチャグチャにされる人体や狂人が笑いながら自分の手足のこぎりで切断してたりとグロ描写も奮ってますね。
何故悪魔の使者が封印を解かれてから40年も行動を起こさず待っていたのか等、説明不足な展開も見られますが、グロシーンも適度に挟まれ、序盤でスク水姿披露してくれるヒロインも可愛くてB級ホラーとしては良作です。
悲鳴で終わるラストもいいですね。
ちょっとホラーの面白要素てんこ盛り過ぎてポイントがぼやけた感じもありますが、ユズナらしいエログロ描写も拝めるオカルトホラーでそれなりに楽しめると思います。