もとまち

バーバ・ヤーガのもとまちのレビュー・感想・評価

バーバ・ヤーガ(1973年製作の映画)
3.6
カメラマンの女が“バーバ・ヤーガ”なるエロい魔女さんに籠絡されちゃう話。モデルのコスチュームとか赤いミニクーパーとか美術も衣装も全部シャレオツ。主人公と魔女とで部屋のインテリアがモダン/クラシックの対比になってるのも素敵。キチガイのイメージしかないジョージ・イーストマンがマトモな役やっててなんか新鮮だった。誘惑〜セックスを漫画のコマとスチール写真で紙芝居的に描く演出はやや小っ恥ずいけどダサ良い。原作も漫画らしいっすね。OPのイラストと軽快なジャズ(Open Spaceって曲)が超絶イカしてる。諸々の雰囲気作りは最高なくせして、話が大して飛躍しないのは大分食い足りない。殺人カメラも不気味な人形もあんまり活躍せず、魔女の家へと赴くクライマックスは軽ーくSMして終わり。魔女は穴に落ちてすぐ自滅してしまう。一体何がしたかったんだバーバ・ヤーガ......。あと調べた感じでは明らかにコラード・ファリーナの単独監督作品っぽいのに、レンツィの名が表記されてるのは何で?
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