IIROSEII

駅馬車のIIROSEIIのネタバレレビュー・内容・結末

駅馬車(1986年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

文明に毒されず救われるわけだ

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人生で一番好きかも
20回は観た

・冒頭でバックが街の人々と一瞬会話するシーン、足元のお金が入った箱を叩いたり自分の借金の事をちらっと話してるけど

足元のお金の箱は(WELLS FARGOって書いてあってWFの歴史の古さを感じる)ゲートウッドのもとに運ばれていって、登場人物の紹介が無言でされているの良い
そのあと馬車でカーリーと生活が苦しい話をしてるし

・ゲートウッドの唾がかかるピーコックの顔を拭いてやるドク
・スペードのエース見てから言うハットフィールドの「ローズバーグ」
・自分とリンゴーの足に手錠かけて就寝しながらもなんだか起き抜け優しそうなカーリー
・馬で逃げようとするも丘の狼煙を見て下馬するリンゴー、その時にふっと静かになる音楽

幼い頃に両親をなくしてからひとりで生きてきたダラスが、ちゃんとした家柄の人々から見下されているのが可哀想
他の女性と違って少し胸元開いてるし娼婦か

だけどリンゴーは差別しない

ルーシーはドクの煙草の煙を嫌がったりダラスに冷たい目を向けたりしているけど実際言葉や態度できつく拒否することってそんなない気がした
オーライオーライばっか言ってるけどダラス以外にも言ってるし(多少言い方は柔らかいが)
気丈な貴婦人

・ヤキマは昔の恋人?が忘れられなくて逃げたんだろうなと思うけど、男たち(牧童)はジェロニモの襲撃を恐れたのか

・ゲートウッドが道中だんだん疎まれていく描写
→ルーシーはゲートウッドの大声から顔を背け距離を取る
→ドクはゲートウッドに「一杯やるか?」と誘われ断わる
→ハットフィールドは「たまには人を思いやれ!」と怒鳴る
→ピーコックは「ドクが正しいと思う」とゲートウッドに反論


・ピーコックはおとなしい?臆病?弱気な感じだけど、ダラスを差別的に扱うところはなかったし家族思いで好き

・ダラスが優しくて好き
自分を差別的に見た女共の友達ルーシーにも冷たくしたりしないし、ずっと優しい

・なんでドクはリンゴーの投獄された年齢を聞いたんだろ?17歳で町を離れ牢獄にいたならダラスの職業とか過去を知らないのかな

・求婚の返事が気になってよく眠れなかったリンゴー好き

・カーリーがいて良かった
ピーコック以外の町の人間のことは前から知ってるだろうし
身重のルーシーのこともハットフィールドほど積極的ではないもののちゃんと気遣ってる

・リンゴーの銃の扱いとかネッカチーフの扱いがいちいち様になっていてかっこいい
・リンゴーがアパッチとの戦いのとき、走っている馬から馬へ飛び移るのが本当にすごい
・撃とうとして何かに気づいてやめてバックの手綱を一緒にぱしぱしやるカーリーのワンシーンで弾切れがわかって良い

・アパッチ族側のスタントマンが凄すぎる

・ジェロニモ編が騎兵隊のラッパで始まりラッパで終わるの好き

・ローズバーグでのルーシーとダラスの別れ、シンプルで好き
ダラスの羽織物を大事そうに手繰り寄せていつまでもダラスを見つめながら運ばれてゆくルーシー
隣の席に座るのも嫌がってたルーシーがダラスに「anything I can do...」って言いかけてやめるところ
やっぱり身分の差とか、助けたくても難しいところあったんだろうな
それに「I know」ってすぐ返すダラスも、ルーシーの気持ちが通じていて良い

・ルークプラマーの手札がスペードのエースと8→有名な人が前この手札のとき殺されたらしい
ハットフィールドもだけどスペードのエース引いたら死ぬ運命?

・ローズバーグの酒場でバーの店主が従業員と一緒に高価そうな鏡を避難させるところ良い
銃撃戦で壊れたらもったいないもんね

・てかそのルークプラマーがいた酒場めっちゃグラス割れるじゃん大丈夫?(笑) ビビリの兄弟も割ってるしルークプラマーもショットガン渡してもらうだけで割ってるし

・ラスト、カーリーとドクがリンゴーとダラスを帽子振って見送るところが幸せそうで一緒に笑っちゃう
・カーリーもクリスも、昔リンゴーの父と牧童仲間だったから、ルークプラマーがリンゴーの父と弟を殺したの良く思ってなかったんだろうな
じゃなきゃリンゴーがカーリーに「three left 」(弾丸3発残ってる)って言ったとき銃取り上げてそうだし





アル中は嫌いだけどドクは好き
やっぱピーコックかヘイコックかどっちだったけと思っちゃう
IIROSEII

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