堪能メンなまあじ

アンディ・ガルシア 沈黙の行方の堪能メンなまあじのレビュー・感想・評価

3.8
もう5回目くらいの鑑賞だけど毎回色んな意味でゾワッとなってしまう。

児童虐待や子どもに対する闇がテーマになっているため、当時世界4カ国でしか上映されず、日本でも上映されずDVD化も結構遅れてのものになったと記憶してる。

この映画、邦題が「沈黙の行方」だが、原題は「The UNSAID」
これは劇中のセリフにもある“何を言わないか”であるのだけど、自分はこの映画自体が“全てを語っていない”という気がしてる。もちろん意図して。

ゆえにどんでん返しや先の読めないストーリーなんかを期待して観ると物足りなさを感じる人も少なくないのではないかな?

まぁそこは自分の思い込みもあるとは思うけど、この映画が語ってない部分を考えながら観ると何度も観てしまうのも頷けてもらえるのではないかな。

トミーがあそこまで「施設から出る」ことを望んだ理由を深掘りして考えると、この映画が世界の一部でしか上映されなかった理由もわかる気がするし。

しかし忌まわしい事件から3年で今の家族の生活スタイルになってるのはちょっと早すぎる気がしないでもないけど。