19歳のハンナは、夜毎夢に出てくる生まれ故郷の町ガトリンへと赴いた。
かつて子どもたちによる殺りくカルト集団が存在していたその町では、今もひそかに教祖復活の予言を信じる者たちがおり、やがてハンナは教祖をこの世に誕生させるための母体に選ばれてしまう…。
原作スティーブンキングの『とうもろこし畑の子供たち』映像化シリーズ6作目。
かつてアメリカの田舎町に存在した、人間を生贄として殺す子供だけのカルト集団が現代に甦る様を描いたホラー。
邦題はまた違うが、原題にはよくみると、ちゃんと『CORN 666』と書いてある。
1999年封切の映画にしては低予算ゆえか古く感じます。
今回は1作目『チルドレン・オブ・ザ・コーン』の後日談(19年後)。
死んだはずの初代教祖アイザックがこん睡状態で生きていたり、彼には子供がいたことになってたり、変な予言の存在があったりと何だか妙なことになっている。
悪魔=幻想的なつもりの真っ赤なライティングの映像が続き、1時間たっても、何の事件も起こらない。
1時間30分経過したところで、やっと事件らしい事件が起こったと思ったら、実はそのシーンは佳境で、そのままエンディングを迎える。
おそろしくのらりくらりした演出で、中途半端な真っ赤な画面が作品への恐怖や不安よりは、ディスプレイが壊れたかと思う不安が先にたってしまい、機械の調整をしているうちに映画は終わったというのが正直な感想。
また、このシリーズを観ている人向けなので、そうではない人にとって、この作品の鑑賞はかなりの苦行となるはず。
脚本がひどくて、この映像やセリフで状況を把握できる人がどれだけいるでしょうっていう出来。
ちなみに1976年のスペインの『ザ・チャイルド』とは全く別物なんで気をつけてください。