来世はおしるこ

検察官/勾留の来世はおしるこのレビュー・感想・評価

検察官/勾留(1981年製作の映画)
3.0
4年ぶりの角川シネマ有楽町、久しぶりに映画っぽい映画が観れて大満足
言ってしまえばシンプルな会話劇で、画面も全く煩くないのに1ミリも眠くならなかった、そんな映画は久しくて嬉しい

雨が綺麗な夜明けの映画ということだけ知って観たけど、希望という意味だけでの朝ではなく、絶望のニュアンスも混じってある意味ニュートラルに描かれていたのがとても印象的、あの朝は誰も知り得ないけどああいう朝は誰もが知り得ると思う、映画のこういうところがわたしはとても好き

そしてこれはすごく私的な感想だけど、ここしばらく男という性を極端に忌み嫌ってた気持ちをかなりやわらかくしてくれる映画でもあったなあ
「子宮がないくせに」と女は(わたしは)言いがちだけど向こうからしたら「種もないくせに」だよな(種は大事)
人である前に男/女なのか、女/男である前に人なのか、そんなのどちらとも言い切れないから出るあの夜明けの哀愁と思う

とても良かったなあ
良い映画を観れるうれしさこの上ない
来世はおしるこ

来世はおしるこ