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検察官/勾留のchiyoのレビュー・感想・評価

検察官/勾留(1981年製作の映画)
3.5
2023/1/3
クロード・ミレール映画祭で鑑賞。大晦日の夜、幼女連続レイプ殺人の容疑をかけられた公証人。作中のほとんどが警察署内での尋問になるけれど、狭い取調室ではなく大部屋が使われることもあって、重苦しい緊迫感は感じられない。そもそも、公証人を犯人とする決定的な物的証拠はなく、全ては状況証拠のみ。が、公証人の妻が警察署に現れたことで事態が一変する。夫の少女趣味を暴露する妻、突如自供を始める公証人の夫。が、二人が本当のことを言っている確証はなく、ラストになっても誰が犯人なのかは分からない。安易に車の持ち主が最重要容疑者にされているけれど、そんな人が車の盗難届を出すかな?と思ったりも。そして、公証人の妻が選んだ結末の意味。夫への拒絶のみなのか、夫への贖罪が込められているのか、想像だけが膨らむ。
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