キルスティン・ダンストとミッシェル・ウィリアムス。子役出身の二人の女優が、まあ、見物。
キルスティンは、ともかく、一瞬も止まらず、表情をくるくる動かすのをやめない。ワシャ、この手を上げ下げしながらプルプルするのを止めたら死ぬんじゃ、と。
ミッシェルは、眼鏡で大人しくて、いつもちょっと上気していて、むっつりだ(この人は、エロいんですね)
はじめてニクソンに出会った時「私たち、アーリーンとベッツィ♡」と二人分の名前を名乗るのがキルスティン。「年は?」と聞かれて「15歳」と、もちろんキルスティンが答えるのだけど、ミッシェルの口も「フィフティーン」て動いてるわけですよ。
どなたも言うように、衣装がどの場面もこの場面もめっさかわいく、ガーリームーヴィーでありつつ、二人への視線は非常にエロく(ラスト近くのいくつかの場面は、うわっと声出た)素晴らしい。
(星条旗の場面をみて、この監督はゲイかも!と思ったのだけど、新作のインタビューによれば、やっぱりそうみたい https://bit.ly/3fZIrw9 )
「大統領の陰謀」の記者コンビの一人ボブ・ウッドワードがウィル・フェレルで、もう一人の記者とのからみがよく(ウィル・フェレルは、ふざけてよし、受けてよしだ)、ニクソンも(そしてホワイトハウスのエリートたちも)哀愁があり、どこをとっても見所しかない。お勧め。
脚本も遅滞なく、細かい動機づけをさぼってなくて上々と思った。アンドリュー・フレミング、いい監督なのでは。