Keigo

トップ・ハットのKeigoのレビュー・感想・評価

トップ・ハット(1935年製作の映画)
4.1
たまらん…!たまらんな〜
ダンスと歌はもちろんのこと、お話しにもひねりがあって。やっぱりミュージカル映画が好きなんかな俺は。多分そうなんだろう。たまに観るこの人工的な多幸感がたまらんのよね。

フレッド・アステアの安定感というか…天性の才能としか思えないようなあの絶対的エンターテイナー感が凄まじい。そして快活で可憐なジンジャー・ロジャースとの一糸乱れぬダンスや、絶妙な掛け合い。

なんだろう…この感覚を言語化するのがすごく難しいけど、音楽もダンスも仕草も表情も台詞も、なんなら顔の造りまで、映し出されているものすべてが日本人が本来持っているセンスや感覚から一番遠いところにあるような感じ。だからこそ憧れてしまうというか。人間いつでも、ないものねだり。

音楽も素晴らしくて、歌って踊るシーンはどれも素敵なわけだけど、個人的には雨宿りしながらの「Isn’t it a Lovely Day」のシーンが最高に好き。アステアが歌っているのを聴いている時のロジャースの表情、口笛を拭きながら徐々に立ち上がる2人、簡単なステップから徐々にテンションが上がっていく2人のダンス…!2人の距離が縮まっていく様が見事に表現されていて◎。
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