こさむ

ゴーン・ベイビー・ゴーンのこさむのネタバレレビュー・内容・結末

ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ボストンの小さな街でアマンダ=マックリーディという少女が誘拐され、母親のヘリーン=マックリーディはインタビューを受ける。
ボストン市警児童犯罪対策班の責任者・ジャック=ドイルは解決のために動き出すが、手掛かりは得られないようだった。
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行方不明専門の探偵・パトリック=ケンジーは、ヘリーンの姉でありアマンダの姪であるビー=マックリーディから捜査協力を依頼される。
パトリックのパートナーであるアンジーは「子供の遺体を見ることになるかも」と乗り気ではない様子。
パトリックはまずヘリーンに話を聞くが、彼女は横暴な態度でとりつく島がない。
アマンダを想うビーに心を打たれ、ケンジーとアンジーは調査を続行する。
市警のジャックは私立探偵のパトリックが首を突っ込んでくることに気が乗らないようだった。
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パトリックはヘリーン行きつけの危険なバーで聞き込みを始める。
だがバーは険悪な空気であり、身の危険を感じたパトリック達はその場から離れる。
パトリックはその後、刑事のレミー=ブレンサントとアポを取り、容疑者のリストを共有する。
容疑者の1人であるコーウィンは少年趣味の性犯罪者だが、確たる証拠はない。
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市警と協力したがアマンダを救えなかったパトリック。
金銭がらみの事件に巻き込まれたと思われたアマンダ。だがその事件には更に裏があった…
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ジャックはヤク中のヘリーンからアマンダを守るために、レミーらと結託してアマンダを誘拐した。
だがパトリックは、誘拐は誘拐だと言って全てを白日の下に晒そうとする。
そんなパトリックに反対し、アマンダをヘリーンの元に送り返したくないアンジー。
だが警察への通報は止められなかった。
アマンダは警官によって、ジャック夫人の肩から無理やり引き離される。
タクシーから実の母親であるヘリーンを見つめるアマンダ。その目は怯えているようだった。
そして心が離れてしまったパトリックとアンジーは別々の道をゆく。
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ヘリーンは改心しているように見えたが、男遊びは変わらない。
アマンダがこの先本当に幸せに暮らしていけるかは分からない。
ヘリーンが家を留守にする間、パトリックは自分の選択への責任をとるように、アマンダの世話を引き受ける。


パトリックは自分の正義に従って、法律に則って行動したに過ぎない。
だが正しいはずのその行為は無責任にも感じられる。

自分はパトリックの考え方が理解できない。アマンダ、アンジー、ジャックに同情する。
ただ、ラストを見るとパトリックはしっかり責任をとる男だと思えた。
なのでそこまで嫌な気持ちにはならないが、ただただ悲しい。
こういう司法のあり方を問うような作品はずっと作っていってほしいと思った。

ただ、警察によるアマンダの死亡確認がどうなってるのかがよく分からず気になった。
崖下に落ちたのはただの人形だったのに…
ジャックは責任者だから全ての警官を騙せたのか?
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