円柱野郎

ゴーン・ベイビー・ゴーンの円柱野郎のネタバレレビュー・内容・結末

ゴーン・ベイビー・ゴーン(2007年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

少女誘拐事件を追ったサスペンスとして幕が上がるストーリーは、思わず考えさせられる巧みな後半の展開で、非常に見応えのあるドラマに仕上がってました。ラストのやるせなさと言ったら、まるでイーストウッドの「ミスティック・リバー」。ちなみに原作者は同じ人です。
それにしても監督がベン・アフレックというのは…、どうもアイドル的二枚目スターの印象が強かったせいか、どうも色眼鏡をかけて観てしまいがち。だけど、この作品は確かに良くできている。決して派手な作品ではないけど終盤にはすっかり話に引き込まれているのだから。
配役としては、演技派のエド・ハリスとモーガン・フリーマンが重要なポジションにいるために、ある程度ストーリーの読みが利いてしまう結果に。それでも終盤の展開の説得力は、彼らをそこに配した事による効果ではあるね。あの状況での正しい行いとは何なのか、難しい命題を突きつけてくる秀作でした。
円柱野郎

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