真っ黒こげ太郎

ジャーヘッド・レスキューの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

ジャーヘッド・レスキュー(2007年製作の映画)
4.5
「ジャーヘッド」のパチモンジャケだが、本作は戦争映画ではない(元の作品は未見、3作目に好きな監督&好きな俳優が出てたりするので気になってはいるけど)、一応戦地のシーンが回想シーンや夢で出たりするが。

イラク戦争から帰還した海兵隊員の主人公は悲惨な過去や戦地でのトラウマを抱えていた。
父親の虐待、仲間と起こした窃盗事件、やむなく入隊した海兵隊での地獄の日々、そんな中で聞かされた母の死。
過去のトラウマからか恋人に辛く当たり、彼を温かく迎えてくれる人々や、日常生活にも馴染めなかった。
そんな中、主人公はある思惑があった。


戦地から帰還した主人公とその家族との確執を描いたドラマ。

内容はかなり低予算でそこまで起伏のある話ではないが、ドラマはかなりしっかりしてるからか、不思議と見入った。
内容はかなり重い(特に前半)が、登場人物は皆ちゃんとキャラが立ってるし、あんま悪い人はいない。せいぜい主人公の親父が酷い奴だったりするくらいだろうか。
主人公も過去の苦しみから当たり恋人といがみ合ったりするものの、ちゃんとお互い反省してる。
主人公の悪友も強盗に誘ったり、ヤクをやったりと善人とは言えないが、ちゃんと主人公が道を外れた時にはちゃんと気を遣って止めようとしてくれたは良かったです。(最終的には根負けしてしまうが。)
ラストはどう決着が付くかハラハラドキドキした。そして結末は…。

駄作率の多いトランスワールドアソシエイツ配給だが、今作は十分当たりの部類だと思う。

ジャケで連想されるようなシーンは全然ないし、どちらか言えばヒューマンドラマ中心の内容、ドラマに入り込めないとキツイと思うが、内容も分かりやすいし、ドラマも十分に見入れる内容なので、ぜひ観てほしい。

余談だが、実は本作のDVDを所持してたりする、確か500円くらいで買ったと思う。 だが、これなら十分手元に置いておけると思う。