何を評価するのか難しい作品。
確かに難民という難しいテーマを、そこに実際に入り込み、そして難民自身の視点から難民を描いているという点については、迫る部分があるし、後日談みたいなものも凄みがある。
しかし、他の方も述べているように、ドキュメンタリーテイストな映画かというと違う。劇映画を念頭にしたカット割がされているし、貿易船で亡くなるというようなプロットは完全に作っている(実際もそうなのかもしれないが)。
ドキュメンタリー映画好きとしては、少々受け入れがたい部分もあった、この題材、この企画は、演出なしで絶対に映画になるし、ドラマになる。難民の人生を軽んじた視点がどこかにあったのではないだろうか。