ちゃ

ココ・アヴァン・シャネルのちゃのネタバレレビュー・内容・結末

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます


彼女の生い立ちや家庭環境、
男性から見下される経験、
シャネルというブランドが出来るまでの歴史を学ぶことができた。

ココは終始、芯のある強い女性にも見えるが、一方で強くありたいと願う繊細な部分も感じた。

ボーイに才能を見出され、
海やダンスパーティーに連れて行ってもらったことが、外の世界からの刺激となり、創作に影響を受けたのだろう。

もしボーイがココと結婚していたら、シャネルはなかったかもしれない。
あのとき、ボーイが結婚と愛は別だと言ったことで、自分の家庭環境を思い出し、父親に泣かされる母を見ていたココは、結婚はしないと、決意を堅くしたのだろう。

ココの周りにいる男たちにより、男への嫌悪感が抜けなかったように思える。
女だからこういう服、女はこうしていればいいのだ、そういう男からの見下された見方を覆したい、そういった想いから、現代に繋がるファッションへの発想をココはいち早く確立していったのだろう。

しかし女はどこか真実の愛を期待してしまうもの。ボーイにはその期待がどこか残されているように見えたが、ボーイの事故により、ココは、より創作に没頭するようになったと感じた。

物作りをする人として、
やはり創作するときは孤独で、
でも創作したものは誰かの手に渡り、そのものによって豊かな心を生み出す。

不幸でもその気持ちを力に変えて、良いものを生み出せれば、幸せなのかもしれない。
ちゃ

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