このレビューはネタバレを含みます
照明が大変美しい。
彼女のファッションに対するポリシーやシャネルという現代のスタンダードを作り上げた経緯というよりも、彼女に影響を与える二人の男にスポットを当てています。
彼女を題材にした恋愛映画です。
故にコルセットやブラックといった当時なら異端ともいえるファッションにたどり着いた経緯はすごくあっさり。
それはスポットの当て方が違うのだと割り切れば。少し真面目で退屈には思います。
シャネルのファッションに対するポリシーや、当時の服飾史、時代背景などの予備知識があらかじめある人向けです。
そういう点で見ると、彼女の知らない一面なんかが感じられます。
こういう偉人の場合、彼女がファッションに与えた衝撃と変革という感じになりがちですがラ監督はあえてもっとプライベートな部分だけを描こうとしたのだと思います。
襟の立った黒いスーツを着てタバコを吸うすがたはとてつもなくかっこいい!