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ココ・アヴァン・シャネルのこーたのレビュー・感想・評価

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)
3.9
思ったより低評価だったけど、CHANELに対しての予備知識ほほゼロでもあったので普通に楽しめた。
女は豪華に着飾るのが当たり前、なんなら飾りがないと裸の気分…そんな時代に異端児として頭角を現していくシャネルと、彼女が経営者になる前の人間味ある側面が描かれる。
両親の不仲もあり不遇の生活をしてきた彼女と姉は、成功して成り上がるために酒場でショーをやる日々。あるショー終わりに、独身富豪・バルザンに声をかけられたことをきっかけとして、彼女はチャンスを与えられる。しかしそのタイミングで姉が結婚すると報告を受け、いっとき夢は絶たれてしまう。
その後バルザンがパリに戻った後、シャネルは彼の家に転がり込む。バルザンの愛人の帽子を作ることで気に入られたのだった。ここでも彼女の計算高い強かな姿勢が印象的。
シャネルの独特の服装をバルザンは煙たがり、野生児と揶揄われたりと鬱々とした日々を過ごすある日、バルザンの友人で仕立て屋をしているボーイと出会う。そこからはもう一気にボーイとの恋愛話に。前半の氷の様な女性像から、後半は女の子として、愛する人ができた表情を魅せるオドレイ・トトゥの演技はお見事。彼女が生涯独身を貫いたことを考えると、これが人生最初で最後の大恋愛だったのかもしれない。衣装もまさに中世から現代への橋渡しをした瞬間が垣間見えて素敵でした。Simple is bestですね。
しかしこの時代愛人当たり前におるやんいまの時代ならえぐいなあ。
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