ねこじた

ココ・アヴァン・シャネルのねこじたのレビュー・感想・評価

ココ・アヴァン・シャネル(2009年製作の映画)
3.8
「アメリ」で一世風靡したオドレイ。
彼女が演じるココシャネル。

本作は、オドレイが断ったら無かったらしい。
彼女の承諾を得たのも納得の芯のある作品。

オドレイは確かな眼差しが素晴らしい。

華美なドレスを脱ぎ捨て、煙草をふかしながら仕事をする姿。彼女は、当日、普通じゃなかった。その凜とした姿に、何度となく鳥肌。鳥肌、嘘つかない。

ココの台詞も、いちいち良かった。
読書シーンも、たくさん出て来た。読んでないと出て来ないだろう言葉。例によって追従して読みたい小説が増えた、嬉しい。

愛を知らなかった男達が、彼女に出逢って変わってく姿を、2人の名優が見事に演じてます。

恋に落ちた男の色気。
彼らの優しさと冷たさのバランス。型に、はまらない大人の恋に痺れる。恋愛でも、ココは斬新な生き方を見せます。

今日日、私達がショートヘアでいられるのも、ココがルーツだった。
こんなに途轍もない強さを持った女性だったとは。美しさって強さなんやね。
直観力と戸惑いを持つアナーキストな彼女のことが大好きになりました。
ココシャネルを描いた作品は、他にも3本。おいおい観てこう。
ねこじた

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