生ける伝説として語り継がれる元CIAで現インターポールのレイエス捜査官は、妻の死を受け生活と仕事に区切りをつけようとしていた矢先、何も知らされていない新人が指揮を執らされることになった極秘に塗れた囚人護送任務の護衛にご指名され万全の体制を敷き同行することに。
医師からもコントロール中毒との診断を受けるほどにパーフェクショニストで、長年の相棒からも厚すぎる信頼を勝ち得ている彼だが、任務早々ゾンビに囲まれてんてこ舞い。はてさて...
チェルノブイリ、テロや戦争、環境破壊諸々、地上に跋扈する生ける人間様の所業を糸口に何かしらを問おうとする気概は感じるし、
評判とは良くも悪くも裏腹な敏腕ベテラン捜査官と真っ新な新人捜査官。厳重な監視体制の下収容されていた囚人と誰彼構わず襲い来るゾンビとなった元善人に元悪人たち。ゾンビシスターと強大尊敬悪魔憑き諸々、それに対する問いなり解なり兆しを魅せんとする気概もまた伝わってくるものの・・・
ゾンビのメイクが濃ゆいから場面場面というか一瞬一瞬で恐い瞬間は訪れるんだけど、それぞれの人物の言動の感覚がズレているのと位置関係もわからないから、次に起こるべき事象や現象の予感なり予想が立たずジリジリと忍び寄る怖さというか緊迫感が皆無なんだよね。
それ故にゾンビ周辺の因果関係はわからないし、人間側の行動と結果も結びついていかず、相当仕込んだのだろうドラマの部分も全く活きてこないという・・・う~む・・・。