ある寺に魔界大王という妖怪が厳重に封印されていた。
この妖怪を見張っていた道士は無類の酒好きで、昼間から隠れ飲む始末。
ある夜、酒を飲むため寺を抜け出した道士だが、その隙を狙って魔界大王の弟子が侵入。
封印を解除して魔界大王を脱出させてしまった。
大映ビデオのぷっつんホラーシリーズ第1弾。
何を以てぷっつんホラーとするかは分からないが、とりあえずぷっつんしているのだろう。
今や世界に名を轟かせるアクション監督となったユエン・ウーピン苦労時代の作品。
監督から脚本・出演者まで袁和平(ユエン・ウーピン)をはじめとする袁家班が勢ぞろいのコメディアクション作品です。
ちなみにユエン・ウーピン氏は、ジャッキー・チェンの『蛇拳』、『酔拳』の監督でもある。
ユエン兄弟総出演でなんか身内で楽しんでるようなかんじですね。
『霊幻道士』シリーズや『幽幻道士』シリーズが公開されてた頃に出た類似品ホラー系アクションの中でも奇想度では随一。
しかしキョンシーが出ないのにブームのドサクサに付けた紛らわしい邦題がムカつきます。
製作された年は1983年。
この年は『プロジェクトA』が公開された年。
同じ香港映画でこうも違うのか。
とはいえ、道士のツラ構え、間抜けな弟子、婆さんのマジック、ピタゴラスイッチで運ばれるメシ、そして定番の変な効果音はなかなかである。
アクションに関してもユエンファミリーが出演しているだけあって、小道具を使ったアクションは見ていて楽しかった。