売春組織の毒牙にかけられた唖者の少女(クリスチナ・リンドバーグ)が、狡猾な首謀者に抗うべく、自らを殺戮マシーンへと変貌させていく。崖っぷちに立たされた少女のリベンジ劇を描いている、スウェーデン産のエロティック・サスペンス。
クリスチナが東映に招聘された後に、本国で主演している作品。幼少期の強姦被害により唖者となった少女が、強引に親元から引き離され、ヘロイン漬けにされ、左目を潰されてしまう。そして、胸中に復讐の炎を滾らせながら、隻眼の娼婦として従事する。
売春で稼いだ金で、空手、運転、銃撃のテクニックを、まとめて学び取っていくシークエンスが痛快極まりない。声を出せないヒロインに燃えたぎる反骨が備わっており、一世一代の賭けに出るまでの、「準備段階」の面白さに満ち溢れている。
クライマックスに入ると、ヒロインが警察のパトカーをパクって大立ち回りを展開。スローモーション過多のアクション・シーンに大笑いすることができる。なお、濡れ場での局部カットは、本番女優のボディダブルによるもの。