タカシ

ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ〜血まみれの天使〜のタカシのレビュー・感想・評価

3.7
『彼等は「一つ目」と彼女を呼んだ』


タランティーノ作品「キル・ビル」に出てきたキャラの元ネタ。
というのが本作の最大のウリであろう。
後はクリスチーナ・リンドバーグ主演とかR-18作品とかハードコアポルノシーンがあるとか。

キル・ビルというもうちょっと記憶の彼方のさらに彼方にある作品のインスパイア元と言われても、普通はパスしちゃうんだけど、ちょっと前にBlu-rayが出たんだよね。
それでちょっと興味がわいた。

クリスチーナ・リンドバーグという人を検索すると、まあいつもいつもおっぱいを出すのが普通の女優さんらしい。出演作はほぼ70年代で私よりもうちょっと上の世代のアイドル的女優さんということらしい。

あらすじは、子供の頃レイプされたため失語症になった女性が大人になって娼婦の元締めに拉致されヤク中にされ娼婦として働く事になる。言う事を聞かなかったため片目を潰された彼女はその元締めに復讐する、といったもの。

確かにポルノシーンはあるのだが、もちろんここはボカシの嵐で、それ見て楽しい?って感じではあると思うのだが、トータルのひと作品としては、いやこれが面白かったのである。

まず失語症という設定が結果としてこの作品にもたらしたプラス要素があまりにも大きくて驚く。
まあ日本人が原語で見てもその演技の良し悪しまではわからないにしても、彼女の演技について深く考える必要がなくなる。
さらにモノローグすらも廃止し、彼女の考えている事が画面上に具体的に出ない事が与える効果。

スローモーションや長回しなどジャンル映画としては割と凝った画面作りも好感を持った。

見始めた動機は割りとよこしまでしたが、見てよかった一作。

まあクリスチーナ・リンドバーグはちゃんとかわいかったですよ。
いやそれは言っとかないと。
セルBlu-rayにて。24,04.21
2024#003
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