さくらえび

ゼイ・コール・ハー・ワン・アイ〜血まみれの天使〜のさくらえびのレビュー・感想・評価

4.0
スウェーデン産レイプリベンジ・ムービー。幼い頃にレイプされ声を失った少女が売春組織に拉致られ、薬漬けにされ、片目を潰される。文字にすると凄惨極まりなく見るに堪えないもののような気がするが、実際はそうでもない。
目を潰す描写だけはやたらリアルだったが、基本的に凄惨な描写は少なく、肝心のセックスシーンと暴力シーンは凄く緩い。日本で流通してるのは当然修正版なので、セックスシーンでは画面いっぱいのモザイクを見ながら変な音楽を聞く羽目になる。もっとも、モザイクなしの方が良かったかというとそうでもないけど。
殺しのシーンも変な音楽と、くどいスローモーションでいまいちスッキリしない。

それでもなお、この映画は魅力的だった。それはひとえに麗しのクリスチーナ・リンドバーグ嬢が眼帯を嵌め、道着を着て空手技を習得したり、ショットガンの銃身を切り詰めてソードオフ・ショットガンを作りぶっ放すようなシチュエーションが魅力的だったから。

『キル・ビル』エル・ドライバーの元ネタらしいです。