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グラディエーターのますのネタバレレビュー・内容・結末

グラディエーター(2000年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

金ローで断片的に見ることはあったもののちゃんと頭から通して見たことがなかったので、イタリア旅行の予習に見ておくか〜!と鑑賞。
開始20分でラッセルクロウとホアキンフェニックスという世界的演技派俳優二人の見せ場がそれぞれあり、「え、演技、うま…しみる…」というアホのような感想しか出なくなってしまう。マクシムスの故郷を思う独白は聞くだけで本当に家族と故郷を愛してるのだな…と感じるし、コモドゥスの「もしあなたが愛してくれたなら…」の独白はそれまで人望ない三下悪役にしか見えなかったコモドゥスに一気に深みを与えてくれる。両者名優!(しかしホアキンフェニックスの演じる誰にも愛されなくて病んじゃった男はなんでこんなに色気があるのだろうな…愚かなのに愛しさがわくというか…)

その後も20年以上前に作られたとは思えない映像美とともに中盤まで駆け抜けるような面白さで展開してくれる。剣闘士として成り上がっていくシーンはベルセルクで見た〜〜〜のでずっとテンションが上がりっぱなしでした。夕飯のヒレカツのせいで猛烈な腹痛に襲われたけどいいシーンでトイレに行きたくなくしばらく粘ってしまいました。
またセットや小道具はほぼ手作りらしく、質感がとてもよかった。制作費が100億かかるのも納得である。

ただラストに向かって失速を感じてしまい残念だった。コモドゥスの人望がなさすぎる。あまりに哀れで一周回って面白い。甥っ子すらも顧みてくれないなんて…。
コモドゥスが追い詰められ変貌し忌避されていく様を姉パート以外でももっと入れてくれたらこのあたり納得感が出たのかな…と思う。
しかし全体的には歴史エンタメとして大変楽しめた。マクシムスはすごいやつだよ…。
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