キョンシーたちが暮らしている寺院で黒オジと白オジのキョンシーは、少年のキョンシーである小龍の美しい母、サイをめぐり日々競い合っていた。
そしてサイの誕生祝いの日、祭りが開かれるなかで黒オジと白オジの2人は、彼女にどちらがふさわしいかを決闘ではっきりさせることにする。
だが決闘をしてほしくなかった小龍は、自分が家出すれば争いをやめてくれると考え、家出をしてしまう。
1987年の香港・日本合作映画。
別題:『キョンシー・セブンキッズ』。
内容はそれほどはっちゃけた物ではなく、ごくごく普通の子供向けキョンシー映画となっている。
基本はベビーキョンシーと子供達の友情話で、そこに分かりやすいベビーキョンシー争奪戦と戦闘シーンを入れているという感じ。
故にストーリーは単純です。
しかし、太陽が苦手・人間の血を好む・息を止めたら襲ってこない…といったキョンシーの基本設定がまったくないので、キョンシー好きにはあまり受けが良くないかも。
そして排泄物使い過ぎ。
あと、キョンシーは昼も夜も関係なく大量出現するけど、村はいつも穏やかです。
だが見所として、この映画にはヴァンパイアが出てくる。
しかも、ガチでキョンシーとヴァンパイアのバトルを見せてくれます。
このアクション場面はなかなかの出来でしたね。
ちなみに本作のアクション監督は、アレクサンダー・ルーが担当している(忍者映画でのアクションがかなり有名)。
しかし、ヴァンパイアは作品によって描写はまちまちですね。
『霊幻道士5』みたいに、キョンシー退治の術が多少は効くのもいれば、今作みたいにキリスト教でないと全く通用しないとか。
また『霊幻道士5』でもそうだったが、香港の人達から見たドラキュラ伯爵は、あんなに狂暴なモンスターに映っているのか…。
あと、亜流キョンシー作品にありがちなんですが、やはりキョンシーが普通に喋ってるってのはどうも違和感感じる。
『霊幻道士』シリーズも『幽幻道士』も一部のキョンシー以外は喋らなかったからなぁ。
ちなみにこの映画のジャケットは、もろに『E.T.』のパクりです。