Toineの感想文

たのしい知識のToineの感想文のレビュー・感想・評価

たのしい知識(1969年製作の映画)
4.1
【対話で紡ぐ2人だけのイマジネーション回天】
さすが革命と芸術とアムールの国の人…とてつもないセンス。
映画開始1秒であの日ディスクをレンタルして良かったなって思いました。
始まりから目一杯のゴダール。
キレッキレのスタイリッシュ映像&音響祭り。

"私たちは
映像と音を解体するの"
何これすごく自由で楽しそうじゃん!

そしてとにかく言葉遊びのレベルが高い。
フランス語なのにゆっくり喋る親切演出。
まるで幼い子供に言い聞かせるみたいに。
かと思ったら洪水のような早口。
数字の大群。闇と光。
韻を踏みまくる。
ゴダール監督はラッパー。

ちなみに他の監督作の時も思ったのですが今回も例によってゴダール監督作品のお初感想文なのだから「勝手にしやがれ(1960)」とか「気狂いピエロ(1965)」あたりから投稿すれば良いのに。
しかしこちらの作品をあえて推したいのです。
言語化が難しいけれど本当に大好きな映画です。
60年代のファッションも可愛いかったなー!
観てる方が少ないのでもっと広まって欲しいと思っております。