Nao

ザ・パッセージ/ピレネー突破口のNaoのレビュー・感想・評価

3.4
ナチス占領化のフランス。
ユダヤ人科学者ベルグソンの一家は、スペインへの脱出を計画する。
スペイン・バスク地方に住む羊飼いの老ガイドに道案内を依頼して雪のピレネー山脈を突破しようとするが、親衛隊将校は異常な執念を燃やして彼らを追う。

意外と淡々としていてスケールさに欠け、各シチュエーションの意味だったり、信念さが疑問視される。
また、緊迫したシーンが多いが、いまいち緊迫しないというか、雑さが目立つような印象。
後半はユダヤ人、バスク人ガイドVSナチスというより雪山VSナチスが際立ち、前半のナチスの勢いはどこへやら。
ただ、見どころとしてはマルコム・マクダウェル演じる親衛隊将校の怪演ぷり。
「時計じかけのオレンジ」の印象をそのままにといった感じで、狂気に満ち溢れている彼をまた観たいという人にはおすすめ。
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