ただのヴィジランテものじゃなかったです
純粋すぎる子供のような男が毎晩“ディフェンドー”というヒーローに扮して、彼のいう“暗黒街の総帥”を打倒するために町の悪党を成敗していくって話
主人公は強くもなんともないので普通にやられるし、超危なっかしい
なんで彼は危険な目に遭いながらも、誰も知らない“暗黒街の総帥”を執拗に追うのか？っていうのがこの物語で唯一の推進力なんだけど、とにかく悲しいです
純粋な正義っていうのは、現実では悪にもなりうるっていうヴィジランテもの特有の表現もありつつ、社会問題やネグレクト、性的虐待、いじめ等々を背景に、かなりキツめの話を展開させられるので、思っていた以上に心に重く打ち込まれました
ただストーリーはとても良いのですが暴力描写がとにかく薄味で、血すらあまり見れません
だから”暴力の怖さ”みたいなものが画面からはほとんど伝わってこないです
個人的にはそこの描写がもっと欲しかったので、バッチバチな“怖さ”が見れたらクッソヤバかった
韓国でナ・ホンジンがリメイクしたら、とてつもない作品になりそう…
