ロビン

ディフェンドー 闇の仕事人のロビンのレビュー・感想・評価

3.5
鑑賞前はジェームズ・ガン監督作品「スーパー!」的な作品かと思いきや「スーパー!」のような笑いはない。
この作品をコメディ映画だと思って観たら裏切られる。  
何の特殊能力を持たない、身体的というか精神的能力は平均以下かもしれない男(知的障害者なのかもしれない)アーサーが本気で自分の正義を貫き通す。
他のヒーロー映画のようなアクションもほとんど無いし、今まで観たヒーロー映画の中で一番切ないヒーロー映画かもしれない。

アーサーがヘルメットとDIYな黒装束にダクトテープで貼ったイニシャルD。
現場をビデオ録画しつつ悪と戦うヒーローの名はディフェンドー。(決してディフェンダーではない)
そして黒くペイントした顔で目だけギラついたアーサー役のウディ・ハレルソン。
瓶詰めの蜂、棍棒やビー玉といった子供が考えそうな武器でたった一人悪と闘う彼をを決して笑えない。
めちゃめちゃマジだから。

そんな彼が出会う娼婦キャットは、次第に彼に心を許し始めて親友みたいな関係になっていく。
しかしながら、決して男女の関係にはならない。
それはやはり、ディフェンドーだから。
だれも心配してくれなかった自分の事を心配してくれて助けてくれるって言うアーサーの優しさに彼女も救われたんだろう。。

そして彼の「銃は弱虫が使うものだ」のセリフがいつまでも心に響く。
ロビン

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