ぶち

ディフェンドー 闇の仕事人のぶちのレビュー・感想・評価

3.3
最初に伝えておかなくてはならないことは、これは決してコメディ映画ではないということ。何の特殊能力を持たない、寧ろ身体能力すら平均以下かもしれない男が本気で自分の正義を貫き通す話です。他のヒーロー映画のようなアクションも無いし、全体を通して静かに話が進んでいきます。彼はなぜ正義に拘るのか、悪を憎むのか。その理由がわかった時、最初は全然共感できなかった彼の言動も受け入れ始めることができて来て、彼の勇姿を観たいと思うようになっていた。彼が本当になりたかったのはヒーローだったのだろうか。自分には最愛の家族に早く会いたくて、感じたくてその術がヒーローになるということだったという風にうつってならない。今まで観たヒーロー映画の中で一番切ないヒーローでした。
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