煽りに煽ってこれだと少し物足りない。
実話ということは確かに怖いが、映画というひとつの媒体でこれは果たして正解だったのか謎な作品。
おもろなかった!!ごめん、素直に面白くなかった。
1983年に公開されたオーストリアのホラー映画。公開されすぐヨーロッパ全土で上映禁止となったらしい今作。
『エマニュエル夫人』を彷彿とさせられた笑
当時は官能作品だっただろうけれど、今や『エマニュエル夫人』より過激でセクシーな作品は山のようにある。チラ見した程度だったから感想は書いていないが、フランス映画らしくオシャレだっただけのイメージがある。
今作も公開当初は返金を求めたり、吐いたり、という方々がいたのだろう。
けれど、そういうもので溢れ返った今の時代に、当時と同じ物を持ってくるのはいささかビジネスとして弱い発想ではないかと思った。
なぜ、今、日本は今作を大々的に公開したのか謎だ。私はそこに不安に感じる笑
ストーリーは刑務所から出てきた殺人者K(アーウィン・レダーさん)が更に殺人を犯していくというもの。
手際の悪さ、妄想との落差、キャラクターの魅力、どれをとっても特出したものはない。
主人公Kの頭の中の会話だけで繰り広げられるストーリー展開で、彼が実際に起こす犯行とは少しズレてくる。
引き、俯瞰の無い作品だと感じた。
ただ主人公を追っただけの作品、もう少し被害者や周りの人物描写があってもよかったのでは?やっていることは怖いことだし、事実に基づいているのだから恐ろしい。それは事実。けど、もう少し魅せ方があったはず。
ビッグマウスなのになにも出来ないひと、という印象しか残らなかった。
今作を観るのなら、『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』をおすすめしたい。
ストーリー : ★☆☆☆☆
映像 : ★★☆☆☆
設定 : ★★☆☆☆
キャスト: ★★☆☆☆
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆
cc/本物の《異常》が今、放たれる。後悔してももう遅い。