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アングスト/不安のmiichoのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
3.3
TLによく流れてきてたので気になってたやつ
1980年にオーストリアで実際に起きた一家惨殺事件の映画化。
1983年に制作されるも本国オーストリアでは1週間で上映打ち切り、その後も世界各国で上映禁止となった問題作だそう。
何故今...?

Kの常識を逸脱した行動と顔面アップのブレブレなカメラワーク、事を淡々と語るナレーションに不安を煽られ、クラウス・シュルツの音楽がさらに追い討ちをかける...
殺人を擬似体験しているような、何とも不快になる作品でした😶

作品の内容は、

「殺人鬼の心理を探る」

まさに、これ。
どうしてこのような思考に至ってしまうのか...
んーKの快感ポイント全然わからん
出所してすぐこれかい!ってなっちゃった
殺すだけでは飽き足らず、更にそれを見せたいと...?
まったく、変態にも程があるわ!笑

育ってきた環境が全てではないけど、Kの場合はやはりその複雑な家庭環境が彼の持つ異常性へと大きく影響しているのだろう
実際、海外の有名なシリアルキラーの中で幼少期から闇を抱えている人達も少なくないので
まあそのような背景を知った上で観てみても、犯人へ同情の念を抱くこともなかったし、犯人へ感情移入することも出来なかったんだけどね

殺人への純粋な欲望だけで行動するK。
そのためか、犯行に及ぶ時の手際の悪さや雑さが目立ち、途中からはそこばかりが気になってしまった。
けど、そんなとこもまた妙にリアリティが...。
この殺人衝動をどうしても抑えられない感じが本当に気持ち悪かった。
そして、食事シーンの気持ち悪さも異常。
ソーセージここまで気持ち悪く食べる人初めて見た...笑
健気なワンちゃんだけが唯一の救いですかね。

そういえば、せっかく綺麗なズボンに履き替えたのに血だらけのシャツはまた着るという犯人の行動がよく分からなかった。
これは一体、どういう心理で...?
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