本日の一本。ダックスフントくんかわいい。
主人公の独白と共に、実際に起きた事件になにがあったかを映像で再現するそれだけの作品。それだけならアンビリバボーとか世界仰天ニュースのコーナーと一緒かもしれないがこの映画はナレーションとかもないしこうなんというかコーヒーブレイクなんてものは一切ない。
彼が刑務所を出てから再びお縄につくまでの一日をダイジェストで見るだけの映画である。あまりにも無計画かつ衝動的（本人は完璧な計画が！などと供述）で人を手に掛けるその実姿は相容れない人は世の中にいるんだとわからせてくれる映像体験が出来るだろう。感情移入などとは無縁ではある。
昨今の時勢柄、こういった衝動的に他人を巻き込む犯罪というかテロが各地で勃発しているが、彼ら犯人はこういうのを見るとどこかに突発的な攻撃性が燻っていて、それが社会的か個人的かの要因で犯行に至ったのかなと考える。殺す以外のことは考えていないから、それ以外が置き去りになる感覚を追体験できる。本作の価値はそれだけ。でもそれはある意味唯一無二なのかも。
