ビョーキノオタク

アングスト/不安のビョーキノオタクのレビュー・感想・評価

アングスト/不安(1983年製作の映画)
3.0
精神疾患者が民家に侵入し3人を惨殺した実際の事件を基に映画化したらしいが……

まあ精神疾患者なんで、言動が支離滅裂。
最後まで見ても製作陣の意図が読めず……
(たぶん制作者もとくに含蓄は考えていなかったんだろうな…)

上記の通り、行動理念が理解不能なので、物語は薄っぺらなんだけど、80年代に自撮りカメラで撮影したようなカメラワークとか、不穏な印象のBGMに加えて、映像的に面白くないところでも精神疾患者のモノローグが入ると、不思議と飽きずに見れてしまった。

殺人を犯した精神疾患者が、死体をトランクに詰め込んで、「次の獲物に見せつけて、怖がらせてやるんだ」とウキウキしてるシーンを見てて思ったんだけど、
無垢な女の子に猥褻な本を見せつけて、女の子の反応を見てゾクゾクするような感覚なのかね。


調べてみたらこの監督、長編映画はこれ一作のみで、しかも制作費はぜんぶ自分で調達したらしい。

こ の 中 身 の な い 映 画 に な ぜ そ こ ま で 執 念 を 燃 や し た の か

おじさん、そこを考えたら逆にこっちが「不安」になってきちゃったよ。