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アングスト/不安のgesuのネタバレレビュー・内容・結末

アングスト/不安(1983年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

ようやくみれた。上映始まってから放置しすぎたなー
釈放即犯行の異常殺人鬼追体験ムービー。
見た後だから言えるけど、上映禁止というは当時の時代にあってなかっただけなのか、それほど引きになってない。
今の方がひどい作品いっぱいあると思う。
複雑な家庭環境の元育った男が、歪んだ欲とそれっぽい動機で無茶苦茶やる話。
結果を見ればそれがなんであれ、すぐに社会から排除しないといけなかった。
ちゃんと初犯の時正しい判断を下しておけば…
そもそもこの犯罪における性的嗜好と人格と責任能力の判別の差とはなんなんでしょう。
あいつ完璧な計画とかめっちゃ言うけど一個もうまくいってないよな。家出て最初の交差点で事故ったの笑ったわ。子供は轢かないのな。
それが一般常識に照らして全く筋が通ってないから異常なのかもしれんが。
アクションカメラつけて撮ったみたいなカット多い。
娑婆に出てからずっと怪しい行動しかとってないよ。
ソーセージを食べる口元の執拗になズームに不快感、喫茶店のいつメンもドン引き。
タクシーにカバン置きっぱで脱出とか雑な侵入方法とか何も気にしないのね。靴の音も。
あとあの一家の女性陣もうちょっと本気で抵抗してもいいんじゃない?生きた人間を意識がある状態でしばるって一人でやるの相当むずいと思う。
関係ないけど作中の家族構成でも、あの広ーいお屋敷と庭って海外だと普通なの?維持管理大変そう。
単に生きた人間を痛めつけるのが目的かと思いきや、痛めつける様を家族に見せるとか、死体を見せて震え上がる顔が見たいとか、そこは変化球なんだな。ただそれ以外が絶望的におみそ。

彼の犯行後の寝落ちの姿が最大限に満たされた形なのかな。単なるSM愛好者とは一線を画してます。
刺すとかよりも、個人的には脇見運転が一番怖かったです。あと割れたガラスの上を引きずって運んでたところ。いてて。
なんか飼い主にいろいろ起こってるのにペロペロしにいっちゃうマヌケ犬になにもなかったのが何より。
これを異常と思えるからまだ自分は正常、とか思うのは卒業します。そう言う問題じゃねえ。
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