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剣聖 暁の三十六番斬りのmitakosamaのレビュー・感想・評価

剣聖 暁の三十六番斬り(1957年製作の映画)
3.4
新東宝YOUTUBEにて。アラカンが荒木又右衛門演じ“鍵屋の辻の決闘(伊賀越の仇討ち)”が描かれる。

柳生十兵衛の教えを受け、柳生心陰流の奥義を江戸の飛騨守に伝えるという任務を得たマタえもん。旅の途中で親娘を助けた縁で、江戸で居候になる。更には娘を嫁に貰う。
しかしこの頃のマタえもんは精々30歳くらいだろう。それを55歳のアラカンが演じるのか…。
若い嫁を貰うのが凄い違和感を感じる。貫禄あり過ぎる。

街道場で心陰流を教えるという暴挙で飛騨守に謁見し、多少荒技で秘技を伝授。それまでが前半。

後半は義父が殺され、義弟の助っ人として敵討ちに。仇となる河合又五郎を演じるのが若かりし丹波哲郎。武芸者を30人スカウトし逃亡するマタごろう。追うマタえもん。
敵側に鎖鎌の達人などもいて中々面白い。ラスト10分のチャンバラも多面的でとっても見応えある。
何よりマタえもんの剣術が、後の先を取るようなディフェンス型で、それがとても達人っぽくて格好良い。
それに要所要所でシンメトリーな画面構成があって、ちょっとキューブリックっぽい格好良いカットもあるね。
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