しゅう

稲妻のしゅうのレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
3.7
女性が男の庇護無しに一人で生きていくのが困難な時代。幼い子供を抱えていれば尚更。その結果としての父親の違う四人の兄姉妹。

末娘で自立した文化的な生活を夢見る高峰秀子とって、そんな母親の生き方や財力に物を言わせて自分に言い寄る小沢栄、当たり前の様に彼の庇護に収まろうとする姉達や、反撥しつつもそのお零れに預かろとする兄や義兄も全てが腹立たしい。

絶対的な男社会で、それに抗おうとする女性の怒りが当時はどう理解されたのだろか。
しゅう

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