Hookasunity16

稲妻のHookasunity16のレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
2.7
成瀬巳喜男の家族ものだが成瀬色より林芙美子色のほうが強めに思える。
家族の女性陣をたぶらかし家庭に入り込んでいく小沢栄太郎の手法はある意味洗脳で「北九州監禁殺人事件」を想起させるクズぶり。
そりゃあ高峰秀子も家を出たくなるのもわからなくない。

高峰秀子が母親を責め立て「産んでなんて欲しくなかった」というセリフは流石に言い過ぎで最近よく聞く気もする。
泣いている浦辺粂子はちょっと可哀想だった。
そこにお隣のピアノが被さってきて背景に流れるあたりはおしゃれだった。

タイトルの稲妻に繋がっていくあたりはちょっとよくわからなかった。
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