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稲妻のtychのレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
3.8
1952年 成瀬巳喜男監督作品 93分。父親が皆違う4人兄妹という複雑な家庭で育った末娘 清子(高峰秀子)。仕事はバスガイド、母(浦辺粂子)の家で暮らしている。姉の縫子(村田知栄子)が清子にやり手という綱吉(小沢栄太郎)との縁談を持ってくるが、その縫子ばかりか次女光子(三浦光子)までが綱吉と出来てしまう。綱吉はそれでも清子に迫ろうとするのだ。兄の嘉助はてんでだらしなく、縫子の元夫の龍三(植村謙二郎)も甲斐性無しだ。登場人物で女性は現実路線、男性は根上淳を除いてろくでなしばかりだ。、、清子は自立を決意し家を出る。母も何とか分かってくれる。一時間半に一家の色んなエピソードがてんこ盛り。何が解決する訳でもないが、ラスト母と清子の並んで歩く姿ですっきりした気分になれた。
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