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稲妻のmasayaanのレビュー・感想・評価

稲妻(1952年製作の映画)
3.5
血が半分だけ繋がった姉妹もの、というわけで、是枝監督の新作を前に是非とも観ておきたかった一本。肩の凝るような題材なのでどうしたものかと思いきや、下世話なネタで笑わせる大衆娯楽に仕上がってる。向上心があり、感じやすいタイプの清子から見れば、コロコロ男を変える姉にしろ母にしろ、みな腐ったような生き方をしているように見えるが、そこから離れようとしている自分が幸福を感じている訳ではない。未来を予感させるイケメンとの出会いには思わずずっこけたが、ラストの母親とのシークエンスはなんとも言えない美しさに満ちており、気持ちのいい涙を誘われた。
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