異父姉妹達とそれぞれの夫達が繰り広げる自分本位な群像劇。
金と利権に振り回されて甘え合い奪い合う、半分血が繋がった姉妹達と全く血が繋がっていないが社会的に最も近しい間柄の夫婦間でのドロドロとした関係…
家に寄りつくろくでもない男たちと人生うまくいってない兄姉たちを見て、恋愛や結婚に絶望している清子の諦めの表情が印象的。
安易に誰かとくっつくず、母親との関係をなぞりながらそれでも日々は続いていくと…
ままならない人生をどう生きていくか、自分にとって適切な場所、距離を自ら見つけていく。姉の不倫相手に会いに行く、橋の上を渡る際の開けた画が印象に残っている。にしても、終盤に出会う兄妹は綺麗すぎやしない…
>>続きを読む再見。閉塞感のある、なんとも遣りきれない話で、高峰秀子に一心に感情移入せざるを得ない。ただひとり、彼女だけが抵抗し、流れを断ち切り、出口を見いだそうとしているからだ。戦前の溝口作品で、山田五十鈴が体…
>>続きを読む同じ林芙美子原作でも、東宝「めし」の成瀬巳喜男監督作品とは趣きを異にした、大映の泥臭い重厚な下町の人間模様を描いた傑作。異父次女三浦光子は、母浦辺粂子の気質を受け継いで呑気で気の優しい所を、異父長女…
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