このレビューはネタバレを含みます
例えば、お金持ちだろうが、貧乏だろうが不幸な家庭というのは、どこにでもある。男運が悪い姉妹たち。下世話さが面白い。
幸福とは?がテーマになってるので、まったく違う話ながら「めし」を思い出す。
ぱら…
林芙美子の小説「めし」の映画化に続いて、再び林芙美子の作品を、成瀬巳喜男監督が映画化した1952年の日本映画
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がめつい長女、お人好しの次女、無能な長男、4度も結婚した母といった家族に囲まれて、フ…
☆☆☆☆
はとバスのバスガイドが高峰秀子。
映画のほぼ70パーセントが登場人物達の“愚痴のこぼしあい”
それだけで映画になってしまうのだから凄い!
高峰秀子の素晴らしさは言わずがもななんですが…
父親がそれぞれ違う三姉妹一兄弟。それぞれが金と恋でにっちもさっちもいかなくなってるなかで末娘の清子(高峰秀子)だけは高潔さの中で生きようとしている。
血のつながった人間たちが金で争うって構図といい…
繊細な情緒とか、古き良き日本では全くない。すぐ腐ってなくなってしまいそうな世界をなんとか映画の中に封じ込めて、簡単にではなく時を超えて。こんなに惨めな美しさが存在するのかという驚きは僕の中で成瀬巳喜…
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