もちお

クローズZEROのもちおのネタバレレビュー・内容・結末

クローズZERO(2007年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

 何回か観ています。
 漫画『クローズ』は未読です。
 勢いのある映画でした。

①気になったところ
 本作は好きですが、気になったところもあります。
 それは黒木メイサさん演じるキャラクターです。
 華があるとは思いつつ、異様に男臭い本作では浮いているように感じました。
 一番気になったのは歌唱シーンです。
 冒頭のパフォーマンスも本作に合っていないと思いましたが、特に違和感を覚えたのが終盤です。
 泥臭く闘う中、しっとりとした曲が流れてくるという謎。
 混乱しました。

②良かったところ
・クセの強い世界
 荒れ果てた学校。
 すぐ怒鳴る。
 すぐ殴る。
 すぐ蹴り飛ばす。
 そして、当然のように喫煙と飲酒。
 現実であれば勘弁してほしいですが、フィクションとしては突き抜けたものを感じました。

・源治
 不器用ながらも、周囲との距離を縮めていく姿が魅力的でした。
 また、アクションも良かったです。
 小栗旬さんは手足が長いので、絵になっていました。

・芹沢
 怖かったです。
 楽しそうにしていたかと思えば、急に冷たい目。
 表情がコロコロ変わるので、底知れないものを感じました。
 山田孝之さんの演技が良かったです。

・乱戦
 大人数がぶつかり合う派手さ。
 また、メイン・キャラクターたちの個性が強いので、混乱せずに観ることができました。

・リンダマン
 威圧感がありました。
 登場シーンが少ないものの、強烈な印象が残りました。

・大人たち
 凄みがありました。
 「関わってはいけない」と思わせる、たしかな怖さがありました。
 特に遠藤憲一さん。
 拳さんを叱責するシーンで、ヒヤヒヤしました。

・拳さん
 調子のいい言動が多い分、苦い現状が強調されていました。
 悲哀がありました。
 やべきょうすけさんの演技にグッときました。
 ラストで「実は見逃してもらえていた」のは甘すぎるかなとも思いました。
 が、自分の筋を通したと認められる展開は熱くもありました。

③まとめ
 好きな作品です。
 観て良かったです🙇‍♂️
もちお

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