そうか、これもドイツ物の展開と落ちなのか
コメディでもありシリアスでもある老婆3人組強盗団のお話。
2度目もうまく行くかと思いきやそう来たか・・
オープニングのポンポン船の意味が最後に明かされるわけだが、いわくつきの金で購入したものかチャーターしたものか分からなかった。いずれにしろ笑えるわけでもなくどことなくペーソスが漂うエンド。それが結局はこの映画の基調ムードだったのだと思う。
堂に入った老俳優陣、多様なカメラワーク、効果的なスローモーション、適切な背景音楽などなかなかに「魅せられた」。
しかし、当方の年代的にも身につまされるシーンの連続なので、いささか「視聴枯れ」したかのような肉体的精神的疲労を感じないわけにはいかなかった。
総評3つ星
本作でカタルシス精神浄化を得られなかった人は下の映画を見るといいかもしれない。
「春にして君を想う」/監督フリドリック・トール・フリドリクソン
アイスランド老人問題を描いた酷くシリアスで痛みに満ち満ちている作品ながら、うまくマッチすれば後半のペーソスファンタジーで昇華気分を味わえる可能性あり。霧の北欧幻想譚
002005