カタパルトスープレックス

スーパーバッド 童貞ウォーズのカタパルトスープレックスのレビュー・感想・評価

5.0
グレッグ・モットーラ監督による青春コメディの金字塔です。クラシックといってもいい。

ボクにとって「笑える」は5段階あります。
レベル1:笑ってほしいポイントと理解できる
レベル2:面白い(声には出さない)
レベル3:面白い(クスっと声に出る)
レベル4:すごく面白い(声に出して笑う)
レベル5:すごく面白い(ゲラゲラ笑う)

ボクは年間に300本くらい映画を観ますが、たいていはレベル1〜3までです。レベル4は年間に1本あるかないか。レベル5は数年に1本あるかないか。でも、ほとんどの人ってそうですよね。だって、劇場で実際に声を上げて笑ってる人なんてほとんどいないもの。

人によって笑いのポイントは違いますが、本作はレベル5とレベル4のお笑いポイントが数箇所あるという非常に稀有な作品です。

冴えない高校生の青春コメディとしては『ブックスマート』や『バッド・チューニング』の路線。ギャグの系統としては『ハングオーバー』の路線。ただ、本作は高校生なので下品なのにかわいらしい。青春をテーマにした作品は数あれど、本作はギャグという個性で突出しています。

キャラクター造形もとてもよくできています。メインの3人のキャラクターはもちろんのこと、サブキャラクターである女の子たちやお巡りさん二人組もとてもいい味を出している。みんな愛おしいくらい可愛い。