清らかな童貞のまま高校卒業したわたしにとっては動く卒業アルバムのような映画。
シネマートでやってたの見逃して(痛恨!)、早稲田松竹様で観てきましたありがとう!
妻に「図書館行ってくる!」と言ってこの映画観に行きました。
ねー。ひさしぶりに、そしてはじめてスクリーンで観ていっぱい笑ったし、最期はやっぱし、泣くよねー。
改めて観ると、全編にわたって下ネタだらけで若干モタれるんだけど、キャラクターたちの誠実と切実がちゃんと見えるし、かつ作り手の態度がフラットで優しいので、悪ノリは過ぎるけど決して露悪的に陥らないのが美点ですよね。
あと唾吐くジョックス以外にそんなに悪い奴がいないというか、悪態も間違いもバカなことをするのが人間性という視座があって、そしてそれをジャッジする気がないのが心地いいですよね。
2007年だからおそらく30前のまだ青さの残るセス・ローゲンとエヴァン・ゴールドバーグ(まんま主人公の名前だ)が書いたシナリオを、ちょいおにーさんのグレッグ・モットーラの優しいまなざしで捉えたこの卒業コメディは絶妙なバランスで作られていて、昔も今もわたしとゼロ距離で好きにさせてくれる一作です。
〝ブロマンス〟という言葉もこの映画あたりかは耳にした気がします。
まーでも、笑った笑った。
特にマクラヴィン、お前だよ!なんてラブリー。クリストファー・ミンツ・プラッセのデビュー作だけど、出てきた瞬間面白いし、でもちゃんと芯もあってね。
同じく本作で全人類の前に姿を現したエマ・ストーン。声がガサガサだけど笑、今と変わらないエマ・ストーン。こんな大女優になるなんてね。
そしてセス・ローゲンとビル・ヘイダーのぼんくら警官コンビは国宝級。2人とも声がいいし、それでスターウォーズモノマネとかたまらん。あと懐中電灯持たせるとすべての男はガキになります。
尻尾から頭まであんこたっぷりのたい焼きみたいな映画だけど、やはり最後のショッピングモールのとこだよね。
ジョナ・ヒルの惜別のまなざしですよね。100万語の想いがこもっていて…わかる…わかるよジョナ・ヒル!
あのモールの作りが豊洲のららぽーとに似ていて、時々あそこに行ってこの映画を思い出したりするもんね。
あー、いい映画でした。スクリーンで観られて良かった感無量。
25年後のスーパーバッドとか、続編作ってくんないかな。