チッコーネ

不眠症 オリジナル版 インソムニアのチッコーネのレビュー・感想・評価

2.7
とっさの保身からドツボにはまっていく男を描いたサスペンス。
ノルウェー産の映画はほとんど観たことがないので貴重な機会だったが、あからさまにエキゾティックなところはなし。
刑事なのに後ろ暗さ満点という設定が、ノワール的だった。

しかし、なんで主人公はお昼寝ばかりしているのかと思ったら北欧の白夜だからで、いわゆる夜の場面が全く出てこない。
その特異な状況は、彼を追い詰めていく確信犯的な演出としても機能している。
その代わりノルウェーの自然豊かな郊外や、ハイスクール、そして街の様子などがよく観えてくるのは興味深い。